急がず、休まず

「急がず、休まず」という言葉を最初に聞いたのは、小学校の低学年のときだ。 なんの因果なのか、放たれたその言葉は今も心の中で、大きな存在感を放っている。 人生が楽しくて仕方がないときも、人生にやる気がなくなったときも、この言葉の元に戻ってくることができる。 幼い頃の自分も、今の自分も、変わらず勇気づけられる。 この言葉を通じて、幼い頃から続く一つの人生という流れを確認する。 自分は、今までこの言葉とともに生きてきたのだなあ、と。

この言葉がどうして大きな意味を持っているのかは、わからない。 この言葉に感銘を受けたから先生を慕うようになったのか、先生を慕っていたからこの言葉に感銘を受けたのか、どちらなのかは定かではない。 いずれにしても、高校3年生になるまでずっと年賀状を書いていたことは、その先生を慕っていたことの証明として十分だろう。

年賀状を書くときの、あのそわそわするような、わくわくするような気持ちを今でも思い出すことができる。 よく授業で字が汚いことを怒られていたから、「僕はいまこんなにきれいな字を書けるようになりましたよ。」ということを伝えたくて、やたらときれいな字で年賀状を書いていた。

先生が放った、たった一つの言葉が、いまも大きな存在感を持って心の中にあるという事実が、 先生への感謝とも敬慕とも言えるような一つの形容し難い和やかな気持ちをもたらしてくれる。 あの先生は今も元気だろうか。

By @Hidemaro in
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